2022年5月8日
お葬式の際によく耳にする「神棚封じ」
なぜ神棚を封じる必要があるのか?
今回は神棚封じについて解説していきます。
神棚封じとは?
神棚封じとは、家族に不幸があった際に、家の中の神棚を封じることです。
白い半紙を張り付け、忌中(仏教の場合、家族が亡くなって四十九日の間)はお供えや参拝を避けます。
なぜ神棚を封じるのか?
日本古来の宗教である神道では、仏教と違い「死」を「穢れ(けがれ)」として捉え、その「穢れ(けがれ)」は神様の力を弱めてしまうと言われています。
「穢れ(けがれ)」の由来は「気枯れ」からきています。
気が枯れるということは、エネルギーや活力、生命力が枯れるということです。
つまり、「死」ということは「生命力(生きるエネルギー)」が完全に無くなった状態であるということになります。
忌中の間は神社への参拝を控えることもありますが、ご自宅の神棚においても考えは同様です。
神棚封じをして穢れた状態の人間から神様を遠ざける意味合いがあります。
神棚を封じる期間は?
神棚を封じるのは、基本的には忌明けまでとなります。
仏教では四十九日、神道では50日間です。
この期間が終わったら半紙を外してお供え物なども戻します。
まとめ
神棚封じは、神道の「死」に対する考えによって行われているものでした。
このため忌中では、お正月であっても初詣などは控えた方が良いでしょう。